東ティモールの障害者:
DPIアジア太平洋評議会調査報告


障害者人口
 Cambodian Rehabilitation Trust ProjectとCambodian School of Prosthetics adn Orthoticsの2000年2月の調査では、人口750,000人の1.5-2.5%が障害者である。これには10,000-17,000人の感覚障害者は除外されている。補装具、義肢、医療リハビリテーションを必要とする人は7,000-8,000と推定される。

医療等のサービス
 主だった診療所は国民投票後に焼かれてしまった。その多くは、カトリック教会が運営していた。メリノール会の修道女達は障害者をみつけ、ディリ(Dili)やカトリックの医療センターがあるインドネシアのカンカール(Cancar)で矯正手術やリハを受けら得るようにしていた。障害者はカンカールに数ヶ月滞在し、ブレースを装着し、家に戻る。すでに100人以上が対象となったが、現在インドネシアとの間で正式な国交がないので、修了者のファローアップができていない。特にブレースなどの福祉機器の修理は補装具の専門家がいないので必要なのに、対応できていない。

教育
 障害者のための学校はなく、自力で通学可能な障害者のみが近隣の学校に通える。

職業
 一般の失業率が80%と言われる中、障害者は家事を手伝ったり家業手伝う以外の就業は難しいようである。

政策
 社会問題省(Social Affairs Ministry)は教育、保健、雇用を優先問題としている。そのため省の予算は学校の改築(屋根の修理)と保健診療所の再建にあてられている。いまのところ障害者政策は存在しない。

(DPI Asia & Pacific RDO (2000) "Mission on disability-related situation in East Timor", Disability International, Vol.7 No.1, Fall 2000, pp.22-24, Disability International, Canadaよりの抜粋)