健康、衛生教育としてのChild-to-Child


第122回アジア障害者問題研究会報告
2001年10月13日
港区立麻布保育園保健担当者/NPO2050会員 服部愛子


* Child-to-Child(CtC)はプロジェクトプロジェクトというよりはむしろ、チュードレンパワーを基盤としたムーブメント(運動)である。多くの途上国で年上の兄弟が年少の世話をしているので、彼らにプライマリ・へルスケアに基づいた基本的な知識や技術を教育し幼い子供たちの健康状態を改善を意図した。しかし子供だけでなく地域社会全体の生活の質の向上を目指している。
*地域の中で子どもの能力は未開発であるとの反省にたって、子供の能力を評価し、地域社会のメンバーとして子供たちが重要な役割を果たす権利と責任があるとみとめている。地域社会全体の健康・衛生問題を解決するにあたり、子供をキーパーソンとしてとらえている。
* 1979年の国際児童年に向けの国連総会での子供のためのプログラムの見直しの勧告に基づき、1978年に専門家等12名のグループがCtCを提唱した。CtCのコンセプトは世界に広がり、1981年の調査まで48カ国が実施した。デビット・ワーナーもCtCのキーパーソンとして、メキシコにおけるCtCの研究論文も書いている。
*年上から年少に、同い年の子供たちの間で 、子供から家族や地域社会にというCtC実践の流れの中に子供を拠点にした波及的な効果が見える。子どもには他者への知識の伝達者としての役割だけでなく、自分で意思決定をも行わせることが大事である。
*UNESCO、UNICEF、WHOなどの大きな機関から小さな団体までが、実践している。80ム90%が看護婦、医師、ヘルスワーカを中心としてグループによって行われる。どこででも活動できるが学校が多く、予防接種など他のプログラムに取り込まれることが多い。
*主な指導内容は下痢症の子供のケア、健康的な食べ物(栄養)、事故の3つであるが、歯・口腔内のケア、幼い子供との遊び方、清潔で安全な水、救命救急、子供の成長発達、排便と清潔保持、喫煙の害、予防接種、マラリア、幼い子供のおもちゃ・ゲーム、近所の人(地域)、障害を持つ子供、ヘルススカウト、おんぶひもなど地域や対象によって様々である。子供たちが楽しめかつ主体的に学べるゲーム、ロールプレイング、ダンス、歌、人形劇、コンテスト、クイズ、おもちゃ作りなどいくつかの方法を組み合わせて教える。
*アセスメント、計画、実行、評価、フィードバックと行っていく中で、子どもがイニシャティブを取る点が他のプロジェクトと異なる。大人の役割はサポートである。
* 平成10年に卒業研究のため、途上国におけるCtCに関わった経験を持つ専門家対象に調査を行い、スリランカ・コロンボのスラムでの1989年から2年間、ケニア全土の26地区の学校、地域社会での1995年から3年間、ケニア西部の学校、地域社会での1993年から5年間の3事例があつまった。3番目のケースが学内外の子どもを対象に多くの医療職が関わっていて、標準的CtCと言えた。
*CtCには、成果が計りにく、他の中に取り組まれる、子どもを教えるので効果が出るまで長い期間がかかるといった弱点がある。効率性、目標達成度、評価の3つの点からはCtCの効果を測定できない。測定に使われるのは、大人による子どもの変化の観察、どの程度の知識をあたえられたかのテスト、変化を起こす子どもが書いた記録である。



参考資料

2001年10月13日(土)
発表者 服部愛子

健康、衛生教育としてのChild-to-Child
文献検討から


1. そもそも、Child-to-Childって何 ⇒ "Children Power"
Child-to-Childとはその名が示すように、子供が主役となった活動である。多くの途上国で、幼い子供の世話をするのは年上の兄弟であるという状況があるなか、その年上の兄弟に、プライマリ・へルスケアに基づいた基本的な知識、実践可能な技術を教育することで幼い子供たちの健康状態を改善できないかという、幼い子供の健康問題のキーパーソンとして年上の兄弟を挙げたのが発端となった計画であった。しかしその後のChild-to-Childは子供から子供へという側面だけでは語れない。教育を受けた子供たちが意欲を持って自らの意志で他の子供、親、家族、隣人、地域社会へ働きかけ、人々がその活動の重要性を認識して参加するなかで、子供のみならず、地域社会全体の生活の質の向上を目指す活動へと発展を遂げている。

2. 理念 ⇒ PHCの古来の考え方と子供に着目した斬新な考え方の融合
Child-to-Childはプライマリ・ヘルスケアの考えにもとづくと同時に、特に子供たちに焦点をあて、彼らの能力を評価し、地域社会のメンバーとして子供たちが重要な役割を果たす権利と責任があるという信念にもとづいている。そして子供たちの能力を強めること、その波及効果によって地域社会全体の能力も強めること、という一連の流れを目的としている。子供の問題のみではなく、地域社会全体の健康・衛生問題を解決するにあたり、子供をキーパーソンとしてとらえている。

3. 歴史的背景 ⇒ 国際児童年とPHCの流れの中で生まれた
1)国際児童年
1979年の国際児童年に向け、国連総会はすべての国連加入国に対し、子供のためのプログラムの見直しを勧めた。CtCは、その動きの中、1978年、8カ国の途上国とロンドン大学小児保健研究所の保健、教育の専門家12名からなるグループによって、提唱された。David Morley(the Institute of Child Health), Hugh Hawes(the Institute of Education)らその後のCtCのキーパーソンによってCtCのコンセプトは世界に広がり、1981年の調査まで48カ国がCtCを実施した。
2)PHC割愛

4.CtCの概念の特徴 ⇒ 子供の権利と責任、成長発達と能力に着目
Child-to-Child Trust (1993)は、CtC の概念として以下の点を挙げている。
・ 子供たちが社会の重要なメンバーとして、健康・衛生問題の知識と技術を幼い子供、仲間、家族に広げる能力と責任があるという確信と、また同時に、子供たちがそれをすることを楽しむ
 権利を持つという信念に基づく。
・ 優先度にしたがって、健康に対する知識と実践を結びつける健康教育を増進させるため、学校と社会の協働、教育者とヘルスワーカーの協働が必要であるという確信にもとづく。 
また、Hawes(1991)は、以下の点をあげている
・ Child-to-Childは、子供たちに新しい知識と技術を提供し、彼らのなすべきことへの正しい理解を促す。また学ぶことをさらに興味深く、さらに面白いものにする。
・ Child-to-Childは、学校の健康教育に新しい視点を与える。ただ彼らの健康問題についてだけ教えるのではなく、自分自身とほかの人々のために自分たちで行動を起こすことを教える。
 このことによって学校での学びと家庭、地域社会は結びついて、子供たちが責任ある大人と
 なれるよう教育する。
・ 互いのために協働することを教育することにより、子供たちは自尊心、物事の価値観を培う。
 またそのことによって、大人たちは子供たちをさらに信頼するようになる。
 
5.実際の流れ ⇒ 子供を拠点にした波及的な効果
健康増進のための方法は一つではなく、それぞれの文化や普及させたいこと、子供たちの年齢など様々な要因があるため、多種多様で複雑である。
例えば知識の普及においてだけでも以下のように多くの方法がある。
 年上の子供たちから幼い子供たちに ― 面倒を見る
                  ― 教える
                  ― 良い手本を示す
 同い年の子供たちで ― 協働することで互いから学ぶ
           ― 学校に通う子供は通わない子供に教えることができる
 子供たちから家族、地域社会に ― 学校で学んだ知識を普及する
                ― 良い手本を示す
                ― 協働し、地域社会で活動する


  

他者への知識の伝達者としての役割だけでなく、子供たち自身に意思決定をも行わせることが大事。

6.実施機関 ⇒ 大きな機関から小さな団体まで
主要機関のUNESCO、UNICEF、WHO、The Institutes of Child Health and Education at the University of London、Child-to-Child Trustから、個人レベルまで。

7.実施地域 ⇒世界中どこでも(途上国の方が多い)日本では?
1978年に始まり、1981年まで48カ国が実施。
現在まで70カ国以上の実施報告あり

8.プロジェクトメンバー ⇒ 多職種が、グループを組んで協働
専門家看護婦、医師、学校教師、保健教育者、栄養士、コミュニティーワーカー、
    コミュニティーヘルスワーカー、看護学生、伝統的出産介助者、助産学生 など
一般 :親、コミュニティーの指導者、ボランティア、地域住民 など

9.活動場所 ⇒ どこでも(学校が多い)、他のプログラムに取り込まれることが多い
  1)教育システムの中のChild-to-Childアプローチ   
(1) 学校を基盤とした学校外でのアプローチ
(2) 健康センターと学校の協働
(3) 他の学校や、地域社会との協働
(4) 幼稚園、保育園と学校との協働

2)正式な教育以外でのChild-to-Child活動
(1) 青少年のグループを通して
(2) マスメディアを通して
(3) 障害を持つ子供たちと共に
(4) ストリートチルドレンと共に
(5) 戦争、天災の被害にあった子供たちと共に
(6) 診療所、病院の中の子供たちと共に
(7) 全国的な健康キャンペーン
   
10.指導内容 ⇒ 地域や対象によって様々
主なものは、下痢症の子供のケア、健康的な食べ物(栄養)、事故の3つ。
その他、歯・口腔内のケア、幼い子供との遊び方、清潔で安全な水、救命救急、子供の成長発達、排便と清潔保持、喫煙の害、予防接種、マラリア、幼い子供のおもちゃ・ゲーム、近所の人(地域)、障害を持つ子供、ヘルススカウト、おんぶひも など

11.教育手段 ⇒ 子供たちが楽しめ、かつ、主体的に学べる方法で
ゲーム、ロールプレイング、ダンス、歌、人形劇、コンテスト、クイズ、おもちゃ作り、テレビ、ラジオ、絵描き、フェスティバル、ラリー、本作り、ストーリー作り、展示

12.アプローチの段階 ⇒ アセスメント、計画、実行、評価、フィードバック
 1)取り上げるべき健康問題と考え方を選択し、それらをさらに理解する。
(1) 選択の基準:@重要なもの A子供たちでできるもの B楽しめるもの
(2) 理解するために:
  ・(1)で選択した問題をさらに深く理解し、人々がどう考え行動しているのかを知るため、
   ロールプレイ、劇、ゲームなどを行う              
    ・健康問題を実生活のこととして考えるためのストーリーを作る
  2)健康問題の原因を見つけ出す
 すべてのケースで、健康問題とそのための活動はその地域のニーズをふまえなくてはいけない。
  ・その地域の健康問題の実例があるはずである   
  ・その地域独特のもの、その地域での名称、その地域独特の慣習がある 
  ・その地域での考え方がある
  これらを見つけ出すには
  ・自分たちのことから、家族、家庭のことから、地域社会のことから、探すことができる
  つまり地域性や社会背景を考慮する必要があり、自分たちや家族の身近なところから原因を探
  っていくことが大切である。
 3)何を見つけ出したか話し合う
   新しく得た情報を、皆で話し合うことでさらに深く掘り下げる
 4)行動を計画する
  個人で、また皆で何ができるかを考える。子供たちはその計画の実践のために、ほかの人の
  協力を必要とすることもある。
  ・何ができるか話し合う
  ・最良の方法を話し合う
  ・何をするか、いつするか、誰がするか、どの様に始めるか、誰が協力してくれるか
   ということを明確にする
   (家族、教師、ヘルスワーカーなどの協力が得られると、その活動は有益になりやすい)
 5)行動を起こす
   時には学校内で、また多くは家庭や地域社会で活動する。
  ・家庭内で活動する
  ・家族に新しい考え方、方法を伝える
  ・地域社会で活動する 
  ・学校として、家族として、一人の人間として良い手本となる
  6)結果について話し合う
  ・人々は新しい考え方、方法をどの様にとらえたか
  ・誰が受け入れ、誰が受け入れなかったか
  ・誰がその方法を取り入れ、行動したか
  ・結果として何が得られたか
  ・繰り返しこの活動を実施すべきか
  ・次に活動するときは何を改良できるか
  ・新しい習慣を受け入れるために何をすべきか 

調査から
1.卒業研究のため、調査を行う
 1)調査期間
  平成10年10月〜平成10年12月
 2)調査対象
  途上国におけるChild-to-Childプロジェクトに関わった経験を持つ専門家30人
 に協力を依頼した。国、活動期間、教育内容、活動方法については特定しない。
 3)調査方法
  郵送法を用いた自記式質問紙調査
  質問紙の項目については、ロンドン大学小児保健教育研究所(1981)の「Report of the
evaluation of the Child-to-Child Programme」を参考に作成した。

2.結果

 表1 Child-to-Childの活動場所および期間

事例1

事例2

事例3
実施国 スリランカ ケニア ケニア
活動地域 コロンボ 全国の26地区 西部
活動拠点 スラム 学校、地域社会 学校、地域社会
プロジェクトの
活動期間
1989年から2年間 1995年から3年間 1993年から5年間
回答者の参加期間 1989年から2年間 1995年から3年間 1993年から5年間

表2 実施された教育内容

事例1

事例2

事例3
下痢症の子供のケア

より良い栄養

幼い子供の事故

歯、口腔内のケア

幼い子供との遊び方

清潔で安全な水

救命救急

子供の成長発達

排便と清潔保持

喫煙の害

予防接種

マラリア

幼い子供のおもちゃ、ゲーム

グループ運営

学校内の衛生


 

表3 使用された教育方法

事例1

事例2

事例3
講義

実験
ゲーム

ロールプレイ

踊り・歌

人形劇

コンテスト

クイズ

道具作り
ラジオ、テレビ
演劇

スピーチ

子供会形式

裁縫


 表4 プロジェクト参加者の職種と人数

事例1

事例2

事例3
医師

1
看護婦

2

5
栄養士

2
保健婦

2
助産婦

2
学校教師

2,500

10
ヘルスワーカー

不明

2
ソーシャルワーカー

30

2

4
村落開発の隊員

1
幼児教育の隊員

1
洋裁関係の隊員

2
合計

4

不明

30

  
 表5 対象の子供の特徴

事例1

事例2

事例3
学校に通う子供たち

学校に通えない子供たち

ストリートチルドレン
病院、施設の子供たち

難民キャンプの子供たち

保健スカウトなどのグループ

家庭内の年下の兄弟たち


1) プロジェクトの目的
(1) 子供たちへの働きかけ
・ 子供たちは健康に対する権利と参加する責任があるため、子供たちの活動への積極的な
 参加をサポートし実現すること
・ 学ぶことによって実用性のある知識を得ること
・ 年上の子供がグループを運営することによって幼い子供にも分かりやすい進行になり、また子供たちが楽しんで参加することを通して子供たちが学びを継続できること
(2) 地域への働きかけ
・ 子供たちがグループを作り、そのグループを大人たちが支えることによってスラム全体のコミュニティの活性化をすること
・ 低所得者層の住居地域・スラムにおける公衆衛生を改善すること
・乳幼児の死亡を防ぐこと

2) 成果
(1) 子供たちの知識・技術の獲得
 ・子供たちが事故を予防する方法を学んだ
 ・子供たちが救命救急の方法を学んだ
(2) 子供たちの行動の改善、変化
 ・子供たちが疾病の予防に責任を持つようになった
 ・子供たちが正しい習慣を身につけ、自分たちを清潔に保つようになった
 ・子供たちが自分たちの歯を気にするようになった
(3) 子供から子供への波及効果
 ・年上の子供たちが幼い子供たちとの遊び方を学んだ
(4) 子供から大人への波及効果
 ・子供たちが両親に知識、技術を教育できるようになった
(5) 地域全体の改善
 ・Child-to-Childが用いられた2つの地域において栄養失調が30%減少した

3) プロジェクトの成功要因
(1) 財源確保 
 ・資金をその地域社会が負担できないとき、他から資金を得られること
(2) チームワーク
 ・教師、特に訓練者の協力を得られること
 ・スタッフそれぞれの職種の能力を最大限生かすこと
(3) 教育の質
 ・良い習慣を身につけるよう教育、支援すること
(4) 子供たちの動機づけ  
 ・自分たちで学習することで動機付けができたこと
 ・子供たちが意欲を持って行うこと
  
4) プロジェクトの阻害要因
(1) プロジェクトの内容
 ・到達目標のあいまいさ
 ・住民のニードに合っていなかった
(2) 人々のChild-to-Childに対する認識の不足
 ・地元の教育関係者がChild-to-Childの重要さを認識していなかったこと
 ・大人たちが子供たちの能力を軽視していること
(3) 他組織との協働 
 ・地域社会において協働できる組織が得られないこと
(4) マンパワー
 ・地元教師が忙しく、Child-to-Childにまで取り組む余裕がなかったこと
(5) 地元政府の支援  
 ・活動地域の政府など上部組織の理解を得るのが困難であること
  
5) プロジェクトの課題
 ・財政的、物理的資源を確保して行うこと
 ・Child-to-Childの訓練を受けた教育者を育成すること
 ・一般から専門家まで、あらゆる人々がChild-to-Childを認識するべきである
 ・政府など、地元の上部組織関係者の理解と支援を得られること


みなさん、どう思われますか?

フィリピンスタディーツアーから

今年の夏、NP02050のフィリピンスタディーヅアーに参加しました。フィリピンのパラワン島では、現地NGO IRRRENと、目本のNP02050が提携をして、プロジェクトを展開しています。

フィリピンスタディーヅアーについて(以下、NP02050のHPからの抜粋)
 今回訪れたパラワン島では年間人口増加率が5%と異常に高い。この島にある典型的な開発途上国の田舎町プェルト・プリンセサは塵一つ落ちていない町。住民の平均年収は大変低いが、意識は高い。小学校での環境教育は徹底しており、住民はゴミをリサイクルする。市政府にやる気がある。(*1)NGO(IRRREN)が活発な活動を展開している。貧しくとも環境保存ができることをこの町が証明している。人口流入によって自然が破壊される恐れは多分にあるが、自然環境は大切にされている。手つかずのマングローブ林もまだある。開発には自然保護とリサイクルが条件となる。子どもたちの教育もいのちを育むことと思いやりを土台としている。この町でエリ蚕による環境重視、循環型の、女性の多角的な現金収入プロジェクトが立ち上げられた(後略)

*1:パラワン島は、国がフィリピン全土の環境保全のために定めた法律のほかに、パラワン島のみに適用される法律をもち、1ECAN'(Environmetal Critical Area Network)と呼ばれる地区区分による環境保全・地域開発方針、DENR(Department of Environmental Natural Resources)PCSD(Palawan Council for Sustainable Development)、LGU(Local Governmetal Unit)の組織機能、国・州・村の各レベルのENROが置かれています。(服部)

1.エリ蚕プロジェクト
子供たちの働き
子供たちは、自らエリ蚕の餌となるヒマ・キャッサバの葉を朝、学校に行く前に採ってエリ蚕に与えています。また、編物の技術を習っています。(学枝で編物を教える機会を作るよう、提案することを検討中)子供たちは、このプロジェクトから得られる利益から、自分たちの学校を作ることを目指しています。

2.環境保全プロジェクト

子供たちの働き
子供たちは学校でEWM(Environmental Waste Management)について学ぴ、様々な素材を再利用して、物を製作します。そしてそれらの情報・知識・知恵・技術を家に持ち帰り、家族に伝えます。

これらの活動にご興味のある方はNP02050のHPをどうぞご覧下さい。
http://www.npo2050.org/

域服部愛子(はっとりあいこ) 看護婦・保健婦・衛生管理第一種・養護教諭
1999年聖路加看護大学看護学部看護学科(地域看護学講座所属)卒業。卒業諭文「世界における子供、大人に対する健康・衛生教育としてのChild-to-Childの現状、成果、課題について」。国家公務員共済組合虎の門病院に病棟看護婦として勤め、2000年より、保健担当者として港区立麻布保育園に所属。2002年より、青年海外協力隊員(保健婦)としてコートジボワールに赴任予定。NP02050、JIFH(日本国際飢餓対策機構)会員。