最近の障害者の福祉工場の現状

第112回アジア障害者問題研究会報告
2000年11月11日
JICA障害者リーダーコース研修生
タイ身体障害者協会(APHT) キティポン・ハドタワイゴーン


*協会事務局には長である自分を含め4人スタッフがいる。
*日本からきちんと整備された中古の車椅子が協会に寄贈され、それが使っていれば壊れることを考慮しタイの障害者が日本で修理法を研修した。研修生が修理部品を持って戻ったのを受けて、協会はランソンに車椅子クリニックを開設した。その後工場はパクレッドに移転した。
*協会は日本のデンソーが作ったNPOであるアジア車いす交流センター(WAFCA)の支援を受けて労働社会福祉省からの土地に今年3月27日に車椅子製造工場を開設した。工場は協会に属するが、実際の業務は協会が別組織として設立したタイ障害者財団に任された。車椅子部品はWAFCAが寄付した。工場には朝日新聞厚生文化事業団やデンソ-で訓練を受けた7人が働いていて、うち一人は修理専門である。車のハンドコントローラーも作っている。工場の中に修理専門として車椅子クリニックを残している。
*始ったばかりでまだ利益が出ていない。財団は3ヶ月に一度協会に報告することになっているが、収益を協会に渡す義務はない。今は労働社会福祉省の注文をとれるようにしたい。将来は国内に限らず近隣諸国にも売りたい。障害者登録をすれば、身体障害者は車椅子を労働社会福祉省からもらえるので、個人からの注文を得るのは難しい。
*車椅子の価格は鉄製4~5,000バーツ、アルミ製約1万バーツ(25,000円)である。